埼玉ふじみ野の花屋「フラワーショップ花のん」のスタッフは全員フラワー装飾技術の高い「プロスタッフ揃いの花屋」ですが、更に技術を磨くため、「外部講師を招いた職場内訓練」を実施しています。

８月より実施している訓練で制作した作品の写真を一部掲載いたしました。

①ヨーロピアン　自然的花束

②ヨーロピアン　自然的アレンジ

③ヨーロピアン　装飾的アレンジ

「外部講師を招いた職場内訓練」という固い表現をしたのには、理由があります。

当店のスタッフは、既に国家資格である「フラワー装飾一級技能士」資格や民間資格である「NFD認定一級」資格を保有していますが、フラワー装飾技術は常に進化しており、新しい技術の習得が不可欠であることを私も感じていました。

しかしながら、技術の高い外部講師を招いて訓練を行う費用や、スタッフ自身のレッスン費用負担、高い花材費などがネックになり、経営者としてなかなか技術訓練実施に踏み切れませんでした。

ところが、当方が加盟している商工会連合会からのお知らせによって、雇用保険加入者が活用できる「人材開発支援助成金（特別育成訓練コース）」の存在を知り、埼玉労働局　助成金センターに相談したところ、この助成金を活用して訓練が実施出来ることがわかりました。

助成金申請の相談などで、助成金センターに数回通うことにはなりましたが、無事申請→受理され、訓練実施が了承されました。

既に８月より訓練実施中で、不足していた技術ポイントであった「ヨーロピアン　フラワー装飾技術訓練」や「大型アレンジ・花束などの制作技術訓練」を中心に有効な訓練が実施出来ており、スタッフも大変喜んでいます。

現在、様々な要因で物価高が進み、実態賃金が上がらないなど厳しい現実がありますが、私は経営者として「従業員の待遇改善」や「技術力向上」をしたいと常々思っていました。

スタッフの技術力向上は「お客様の満足度向上」と「会社業績向上」に直結することであり、会社業績がアップしなければ、社員の待遇改善も出来ません。

国の補助金制度に対しては、給付金詐欺のこともあり、様々な批判もありますが、この様な有用な補助金制度があることは、もっと早く知りたかったです。

日本の花屋さんは、花屋さんによってフラワー装飾技術の差が相当に大きいという残念な実態があります。

この理由は、日本の花屋さんの場合、仏花を主体商品として扱ってきた長い歴史があり、フラワー装飾技術を磨く努力してこなかったという実態が影響している様です。

しかし、今はギフトとしての花商品（アレンジ、花束、プリザなど）需要が販売の主体となってきたこともあり、フラワー装飾技術は不可欠な技術になってきましたが、花屋自身が変えたくても変えられない厳しい現実もあります。

他の花屋さんにもこの様な制度を活用することによって、会社負担・スタッフ負担を軽減しながら「スタッフのフラワー装飾技術向上」に取り組めることを是非知って頂きたく、今回の投稿をいたしました。

今回の取り組みをお知りになりたいお花屋さんがおられましたら、以下まで是非メールを頂戴出来れば返信させて頂きます。

株式会社花のん　代表取締役　菅原敬一 宛

メールアドレス

ureshino@hana-kanon.jp